第一章

6/22
前へ
/33ページ
次へ
それより、やっぱり、タイムスリップだよね。 あ゛~、新撰組行きたい!5月ってことはまだ壬生狼だよね。 時計がないから分からないけど、20分くらい(?)待っていると、女の子が帰ってきた。 女の子「待たせてしまってすいません。これ、合いますか?」 女の子に手渡されたのは綺麗な藍色の着物と袴だった。 夢「おぉ、ありがとう。着てみるよ!」 そう言うと、女の子は静かに部屋を出て行った。 あ、言っとくけど僕、着物とか袴は着れるからね。もともとゆるく巻いていたさらしを きつく巻き直し、髪の毛を高く結い上げた。 夢「よし、完成かな?」 僕は女の子を捜しに外へ出た。 夢「どこかなー?あ、いた。」 ソロリソロリ 夢「終わったよー!」 少し大きめの声で、女の子のすぐ後ろで言った。 女の子「きゃっ!わ・・・綺麗。」 振り向かえった瞬間、女の子は目を大きく開き驚いたように言った。 夢「ふふっありがとう。うまく着れてるかな?」 女の子「すごく上手に着れてます!あ、私の名前は由梨です。」 夢「僕は藍川 夢だよ。よろしくね由梨ちゃん」 にっこり笑うと由梨ちゃんはえへへっと笑った。 夢「よし、じゃあ行くかな。この着物洗って返すから」 由梨「着物はあげます。また、来て下さい!」 夢「ありがとう。また来るね」 由梨「はい!」
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加