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今日は私の10の誕生日だというのに、なかなかついていない。朝から目覚めは最悪だ。
「あら、セイラ・・・額どうしたの??」
私の額の大きな傷絆を見て、母はまた私に心配する声をかけた。けれど私は母の声も聞かずにテーブルの食事を眺める。
いつもは滅多に御目にかかれない山羊のチーズと白いふわふわなパン。コーンのスープまで・・・
「ふふっ、この子は…食べ物には目が開かないのだから。今日は誕生日だものね、ゆっくり召し上がれ。」
母のその声が聞こえると、私は無我夢中でテーブルの上の朝食を口に入れては頬張った。
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