50過ぎたオッサンが淡々と家族について語っていく

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50も過ぎて落ち着いたことだし語ろうかと思う。 ぐだぐだになるかと思うが気が向いたら付き合ってくれ。 俺が産まれた町はたいそうガラが悪いところだった。 とは言っても昔だからよくあることだろう。 通りすがりの中学生にいたずらで石を投げられ、運が悪く額が割れたこともある程度だ。 町についてはどうでもいいとして、その当時としては珍しい30過ぎての子どもだったからか、俺は甘やかされて育った。 しかし俺には4つ上の病弱な姉がいたため寂しく思うことも度々あった。 親の気を引きたかったこともあり、育つにつれて我が儘でやんちゃなガキへと成長していった。 学校では先生からも嫌われる問題児だった。 同級生らはいつ俺に何を言われるか、多少怯えていた感はある。 口がその年頃にしては達者だった。
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