運命の出会い

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山の奥の奥に生い茂る木々に匿われるように存在する村があった 俗世間からはなれ独自の文化をもつ隠れ里「神祭村」 しかし、世間に干渉されることのない平和な村の姿はそこには無かった 家屋は破壊され形を失い、あたり一面は火の海と化している 「長老はどこにいル」 「お前たちは何者だ」 「知る必要はないヨ。居場所をいエ」 「知らねえな」 「教える気はないか、なら用はないヨ」 顔を布で覆った男は刀を振りかざす 「ぐぁぁ」 切り付けられた男は血しぶきをあげ倒れこんだ 顔を隠した男は刀についた血を落とし鞘にしまいあたりを見渡す 「あれかナ」 木が倒れた隙間からわずかに小さな祠のすがたが見えていた
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