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「いい子だ。この奥の細道をひたすら走ればいずれ森に抜け町が見える。そこでこの人を探すんだ」
「おじいさま今までありがとう」
神楽は流れていた涙を拭い去ると走り出した
「お前は特別な子だ、あいつらの手に渡すことはできない」
老人は温かい目で神楽の後姿をみつめた
「オン・ウラビ・ソバカ」
老人が何やら奇妙な呪文を唱えると大きな岩が動き出し神楽の走って行った道を塞いだ
「これで少しは時間も稼げるだろう」
その時入口の方から足音が聞こえた
「こんなところに祠があったとはネ」
そこには先ほどの男がいた
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