ゆとちね

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中「侑李っ!」 声に反応して前を向くと 全力で走ってくるゆうとくんの姿。 と、思ったら 視界が真っ暗になって 僕の大好きな香りがした。 ゆうとくんが しゃがんでる僕を抱きしめたんだ。 中「侑李?怖かったね、ごめんね」 あ、名前で呼ばれてる。 なんて冷静に考えながらも 涙は止まらなくて 必死でゆうとくんに抱きついた。 知「ゆと、くん…うっ」 中「ごめんね、山ちゃんの話ばっかりして。」 知「う…っ」 ほんとは、僕もごめんね って言いたかったけど 上手く言葉が出てこなくて 必死で頭を横に振る。 中「侑李、山ちゃんのこと好きだから   話したら喜ぶかなって思ったんだ…」 全部ゆうとくんの優しさなんだ て気づいたら また涙が溢れてきて ゆうとくんへの気持ちが ちゃんと伝わるように ゆうとくんの首に腕を回して ぎゅっ、てした。 中「侑李…?」 めったに僕から こんなことしないから ちょっと焦ってるゆうとくん。 知「あのね、僕   山ちゃんより何万倍も何億倍も   ゆうとくんのこと大好きなの…っ」 中「侑李…//」 知「だから…僕といるときだけでもいいから   僕のことだけ考えててほしいの…っ//」 -
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