ゆとちね

5/6
前へ
/29ページ
次へ
しばらく経っても ゆうとくんは何も反応しない。 不安になって顔をあげると 顔を真っ赤にして 手を口元にあてたゆうとくん。 知「ゆとくん…?」 中「ごめっ   うれしくて…/」 よく考えたら、僕 かなり恥ずかしいこと… 僕まで顔が暑くなってきたっ/ 中「それに」 知「ん?」 中「俺、侑李のこと   ずっと考えてるよ…//」 知「え…//」 中「これ」 そう言ってゆうとくんが ポケットから出したのは リボンのついた小さな箱。 中「さっき、山ちゃんと   買い物行ったって言ったでしょ?」 知「うん」 中「実は、山ちゃんに   相談にのってもらってたんだ」 ゆうとくんが そう言って箱をあけると 中には王冠の形をした 可愛い指輪がひとつ。 中「絶対、侑李に似合うと思って/」 知「ありがと…//」 僕がそう言うと ゆうとくんは僕の右手の薬指に 指輪をはめてくれた。 中「今は右手だけど…//」 それって…/ 知「プロポ…んっ」 僕の言葉を遮るように キスを落とされた。 唇から温もりが離れ ゆうとくんを見上げると 中「        。」 その言葉を聞いて いつのまにか止まってた涙がまた溢れてきた。 でもね、涙がいくら 溢れようとちゃんと伝えるよ。 知「よろしくお願いします…っ」 見つめあい微笑んで 優しくて甘くて長いキス。 ゆうとくんがくれたのは この世で一番幸せな言葉でした。 -
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

219人が本棚に入れています
本棚に追加