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しばらく経っても
ゆうとくんは何も反応しない。
不安になって顔をあげると
顔を真っ赤にして
手を口元にあてたゆうとくん。
知「ゆとくん…?」
中「ごめっ
うれしくて…/」
よく考えたら、僕
かなり恥ずかしいこと…
僕まで顔が暑くなってきたっ/
中「それに」
知「ん?」
中「俺、侑李のこと
ずっと考えてるよ…//」
知「え…//」
中「これ」
そう言ってゆうとくんが
ポケットから出したのは
リボンのついた小さな箱。
中「さっき、山ちゃんと
買い物行ったって言ったでしょ?」
知「うん」
中「実は、山ちゃんに
相談にのってもらってたんだ」
ゆうとくんが
そう言って箱をあけると
中には王冠の形をした
可愛い指輪がひとつ。
中「絶対、侑李に似合うと思って/」
知「ありがと…//」
僕がそう言うと
ゆうとくんは僕の右手の薬指に
指輪をはめてくれた。
中「今は右手だけど…//」
それって…/
知「プロポ…んっ」
僕の言葉を遮るように
キスを落とされた。
唇から温もりが離れ
ゆうとくんを見上げると
中「 。」
その言葉を聞いて
いつのまにか止まってた涙がまた溢れてきた。
でもね、涙がいくら
溢れようとちゃんと伝えるよ。
知「よろしくお願いします…っ」
見つめあい微笑んで
優しくて甘くて長いキス。
ゆうとくんがくれたのは
この世で一番幸せな言葉でした。
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