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prururururu…
pi
山「もしもし」
知「あ、起きてた(笑)」
山「ったく、何時だと思ってんだよ」
時計の短い針は
1時と2時の、間を指してる。
もちろん、夜中。
知「りょうすけなら
起きてる気がしたの。」
山「なんじゃそりゃ。」
知「ふふっ」
山「俺、眠いんだけど。」
なんて言いながら
電話を切らない俺は
ほんとに知念に甘いと思う。
知「夜中の電話って
なんか好きなんだよね。」
山「ふーん」
知「特に、りょうすけとの電話。」
山「え?」
知「だって、りょうすけの声が
すごく良く聞こえるから。」
数秒の沈黙。
知念は、こうやって
片想いの俺を期待させる。
山「ほんと、おまえって
俺のこと好きだよな〓」
みたいな冗談を言ってみる。
内心、かなりドキドキしてるけど。
知「………好き、だよ」
山「え?」
知「付き合ってあげても
いいよって言ってんの!/」
なんだ、その上から目線。
ほんと、かわいい(笑)
山「じゃあ、彼氏に
ならせていただきます(笑)」
知「しょーがない、許可してあげるっ/
じゃあ、お、おやすみなさい
っ」
pi
携帯を閉じ、天井を見上げる。
山「夢、じゃないよな…」
自然にゆるむ頬を抑え
俺は眠りについた。
今夜の出来事が
夢じゃないようにと願いながら。
end
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