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「一体いつまでこんなとこに閉じ込めておくつもりなのよ!」
薄暗い石壁の地下牢に、少女の叫び声が響いた。
少女がつかんでいる鉄格子(てつごうし)を挟んだ向かいの壁には、1本の松明(たいまつ)の火がゆらゆらと燃えていた。
わずかな灯りに照らされた少女の顔は人形のように美しく、腰のあたりまで伸ばした金色の髪は宝石を連想させる。
さながら生きる美術品。
少女はしばらく立ったまま通路の先を見ていたが、誰も来る気配がないとわかると、諦めたように後ろを振り返った。
簡易トイレとベッドがあるだけで、他には何も無い部屋。
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