夢から始まる今日

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「ウィノも朝飯食べるよね?」 「うん」 まぁ、クルティいつもは一人で食べてるのだろうね。 僕は昼飯と晩飯しかいつも食べないから。 うへ、起きてすぐご飯食べれるような気がしないんだけども。 まぁいいや、詰め込みゃはいる。 「まだー?」 何と無く急かしてみる。 「おい、ちょっとまてよ…そんな直ぐにはできねぇよ、お嬢様」 「はやくしなさい、下僕!」 「えー、やっぱり下僕なの?そろそろ手下位にはなったと思ってた」 「うーん…100年早い」 「恋人への道のりは遠かった!!」 クルティは何かと恋人になりたがる。 僕は何とも思って無いんだが。 あー、便利な奴…ではあるかな? 「…はい、トースト。バターと…ウィノは何塗る?」 「えーとね、何でもいいや」 カリッ 小意気の良い音が響く。 クルティ、僕の何がそんなに良いんだろうか。 ここでクルティの紹介。 彼の名前は、クルティアル・バレン・エリオット・イザナミ・フェローニア・フェルリストー。 長い名前で覚えるの諦めかけた。 ちなみに、この名前…いや、苗字だけでも、僕らがいる大陸では有名な名前。 なんせ、王様の名前も『セルシオス・レブン・エリオット・イザナミ・フェローニア・フェルリストー』というからね。 彼は、ここから北にある大きな国、メラニアンゾの第二王子さ。 武力がモノを言う世界の国の王子なだけはあって、能力は申し分ない。 特に索敵やトラップ、隠密行動はきっと右に出る者は居ない。 魔法は…僕が勝つけどね。
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