夢から始まる今日

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彼との出会いは、メラニアンゾの下町、サウェって町ににある酒場でさ。 クルティ、とある男ボッコボコにされてて。 うるさかったから、僕我慢できなくてその男撲っちゃった。 その後で聞いたら、喧嘩には全くの手出し無用、逆に放って置くのが正解だったらしいんだけど…そりゃそうだな。 王子だもん。 まぁそんで、聞いたところ彼は情報の為にボッコボコにされてたらしいんだ。 しかも、彼の特殊体質により、後に三倍?いや、五倍で返っていくらしい。 その辺は…よく知らん。 「どうしたのさ、ジッと見詰めて…。俺に惚れた?」 「うーん…10世紀早い」 「俺はモルじゃ無いからなぁ…」 モルとはなにか、って? …それは、モルタウィンっていう不死身の種族の事だよ。 不老じゃ無いから歳は喰うらしいけど、それでも平均寿命が9780.58歳だってさ。 一度会ってみたいぜモルタウィンっ! 「クルティとは一生結ばれたくないね」 「ひどいなぁ」 そんな一回助けただけでなぁ…。 完璧に惚れ込めるお前を逆に感心するよ。 僕が一体何をしたっていうんだか…。 あ、助けた(?)のか。 「…そうだ、ウィノ。今日俺用事あるから、必要な物調達しといて」 「えー、めんどくさい」 何調達すりゃあいいのさ…? 「えー…、じゃあ…街中一日適当にぶらぶらしといて。僕がついでに買い揃えて帰って来るから…」 「ん、りょかい」 また情報収集の何かか。 なんの情報なのか。 それだけはいつも、何度聞いても…教えてくれないんだ。
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