暗い部屋

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「いいか、名前を名乗るとき、本当の名前を出すんじゃない、あとその顔を知っている奴が現れたら、とりあえずは逃げておけ」 「なんでだよ、別にいいじゃねえか!」 なんだって構いはしない、これから第二の人生が始まるんだ。 「勝手にしろ」 呆れたのか、露店屋は荷物をしまい、その場にうずくまった。 「へへへ」 俺はさっそくマスクをつける。なかなかいい感じにハマる。ゴムではない、肌にちょうどあったのだ。 「よし、行くか」 喜び勇んで繁華街へとでる。 街は人でいっぱいだった。若い奴も多い。 「おい、あんた神島か?」 声をかけられ振り向くと、そこにはいかにも不良といった感じのダボダボのジャージを着ている。 神島、それがこの男の名前だろうか。 おもしろい、どうなるか見てやる。 「ああ、そうだけど、アンタら誰?」 俺がそう答えると、ダボダボのジャージ男は何かを取り出して俺に当てた。 バチっ!
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