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一体、どれくらいから、彼はあそこに立っているのだろうか。
私のマンションから、彼は見えた。
マンションから反対側の歩道に彼はずっと立っている。
5階建ての古いマンション。私はその3階で生まれ、育てられた。
特に何の問題のない家庭だが、あるとすれば私自身だ。
心臓病。そんな人なんてたくさんいるが、私はそのたくさんの内に入っている。
物心つく前に病気は発生し、私は人間の人生における楽しみを半分失った。
「別に構わないよ」
私の前で泣く親に私はいつもそう言う。
そして、ふと気づくと自室からの景色が私における世界の全てとなった
同じ同年代のみんなが中学に上がるくらいになった時、私は彼を見つけた。
もちろん最初は待ち合わせだったりしてるのだろうと思っていた。
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