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雨の音・・・、降り続ける大地には二人の男と女が相対していた。
一人は190センチはあろうかという黒い髪の痩せ型の少年。
両眼は紅く端正な目鼻立ちは少し悲しげに歪んでいる。
「・・・何故ですか、何故なんですか、姉さん・・・」
目の前には彼とよく似た少女が今にも事切れそうだ、少年よりも頭2つ分小さく美しい両眼は少年と同じく紅、黒い孔雀模様の着物からは赤い染みが漏れでている。
「何故かしらね・・・、何故かしら」
草も生えないような渇れた大地に流れる血を見ながら白い軍服を纏った少年は血にまみれた刀を地面に突き刺し涙を流しながら膝を折る・・・。
「・・・・貴方は私と違って半分人側だわ、これから人として生きなさい・・・」
「貴女は何故世界に弓を引いてしまったんだ!!!」
少年は叫ぶ!!
「誰も望んじゃいなかった!!ただ誰もが生きていただけだ・・・[あの人]だって!!」
「きっと理由は[あの人]ね、私は[あの人]を奪った世界が許せなかった・・・」
呼吸が浅くなっていく。
「もう・・眠るわ・・、許してくれなくていい、ただ貴方は生きて・・・、ごめんなさい」
少年の慟哭と共に雨が激しく降り注ぐ!!
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