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ゲート。
かつての世界の中心地アメリカで突如開いた黒い穴から這い出たのは人ならざる者・・・、人と同じ姿をした者や、獣や神話に出てきたような姿をした者。
当初彼らは友好的であり人間が持ち得ない力や技術を提供した。
人間達は大いに歓迎をした・・・が、数年のうちにその関係は崩れ去る・・・。
一人の研究者が幼い人ならざる者を拐い殺し解剖した。
その事実が明るみに出たと同時に一人の頂点に座する人ならざる者が怒りを持って口を開く。
「人間達よ、貴様らが幼き我が同胞を殺し蹂躙した事・・・どれほどか知るがいい」
その言葉と共に世界の主要国全てにゲートが開き、人ならざる者と人間との戦争が起きる。
圧倒的な戦力と共に文明は崩壊し、人類はその種を滅亡へと歩み出そうとしていた。
だがしかし一人の美しいシスターが滅ぼそうとする人ならざる王に声をかける。
「浅はかな我らをお許し下さい、貴殿達の怒りは痛いほどわかります、ですが全ての人間が恐ろしいものではないことをご理解ください」
人ならざる王は美しきシスターに静かに告げる。
「女よ・・あの子はまだ世界を知らず、愛すらも知らなかった、何も知らずに出た世界で簡単に殺されたのだ・・・あの子の両親の涙が私にはあまりにもせつないのだ、例え億を殺したとてこの恨みを晴らさずにはいられない」
王は怒りを露にする。
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