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計斗が学校の校門の前に差し掛かると、甲高い、ひょうひょうとした男の声が彼を呼び止めた。
『おーい計斗ぉ!!』
『・・・・高木か・・・・おはよう』
『なんだよ!新学期初っぱなから暗いな!?明るくいこうぜ!』
『今の君はLEDなみに明るいよ高木』
高木 昇(たかぎのぼる)。それが男の名前。計斗とは中学生からの仲である。
『今年の新入生はどんな子が入ってくるのかな~。もう超楽しみぃ~』
高木が身体をクネクネと動かしながら言った。
『毎年そう言って結局撃沈するんだろうな高木』
『止めろぉ!昇ちゃん泣いちゃうから!!』
『はあ・・・・』
計斗は深い溜め息を吐いた。
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