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◇ ◇ ◇
放課後
高木は部活をしているため、計斗は下校時にやっと一人になれる。
まだ少し肌寒い風に身体が震える。
早く家に帰ろうと、計斗は足早になっていた。
しかし、ふと計斗は歩みを止めた。
何故か?下校をしようと学校の門を出た時からずっと、自分の後をつけている者がいたからだ。
初めは途中まで道が同じなだけだと気にも止めていなかったが、計斗の住む住宅街は年齢層が高く、近所に住む学生など一人もいないことから、確信に至った。
『・・・・さっきから何なんですか?人を呼びますよ。』
すると、道の曲がり角から人が現れた。
『君は確か・・・・』
今朝、校門あたりでぶつかった女生徒。
伊戸崎桜であった。
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