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じたばたと暴れる遼子は、迫ってくる賢のアップ顔に一瞬見惚れる。
遼子自身は、浮気願望など無い。夫一筋なのだが、それでも賢だけは、どうしても弱い。
見惚れると同時に、遼子の中の眠っていた女としての“性”が目覚め始めて、賢になら何をされても……などと一瞬頭に過る。
遼子が暴れるのをやめるのと、賢が口づけを寸前で止めたのが同時だった。
ククククク……
低く声を上げない笑い声。賢である。
「遼子さん、可愛いですね。しっかし、そんなに嫌がるなら、僕で遊ぶクセを直して下さいね」
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