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賢が遼子の上から離れてベッドのサイドテーブルに仕掛けられた隠しカメラを引きずり出す。
遼子はゆっくりとベッドから身を起こして、賢を睨む。
「解っていたの?」
「解りますよ。当たり前でしょう?」
「どこから気付いていたの?」
「メールが来た時点で」
妖しく光る目など、もう見る影もなく、賢の目にはいたずらっ子の光が浮かび、しれっと答えた。
遼子も絶句する。
「そこから!?」
「まぁ」
にっこりと微笑む賢に、遼子は、やっと自分が遊ばれた事に気付いて脱力感を覚えた。
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