125人が本棚に入れています
本棚に追加
セレス「あっ、ここからがロザミィ様の領土です」
ランス「うおっ、凄いな…土地が聖域みたいになってるぞ!!」
聖水の影響なのだろう。
土地には神々しい気が満ちあふれ、樹々は青々と生い茂り小鳥は囀る、元が魔族の土地だったなんて信じられない程だ。
セレス「今はこんな状態なんで四人とも手を出せないんですよ。」
ランス「あれ、占領されたんじゃ無かったのか?」
セレス「あれ…そんなこと言いましたっけ?」
ランス(とぼけた!?)
ランス「そうだ、なんで人間はこの土地を放っているんだ?魔族のいない今がチャンスじゃないのか?」
この問いにセレスは呆れたように答えた。
セレス「四人の魔王に同時に狙われている土地に住み着く自殺願望者がいるんですか?」
考えればすぐに分かることだった。
誰も滅びることが確定している土地なんていらないだろう。
セレス「聖域状態のこの土地に入れるのは人間か亜人だけです。あくまで今現在は…ですが。」
ランスは分かってしまった。
彼…彼女が何を言いたいのか。
ランス「僕に聖域化が解ける前にこの土地を守る準備をしろと?」
セレス「まさにそのとおりです!」
ランスは考えた。
ランス(魔族を支配すれば世界にも平和が来る?)
ランスは決心した。
ランス「セレス、僕は何をしたらいいんだ?」
最初のコメントを投稿しよう!