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セレス「なんだー、そんなことでいちいち慌てないでよ」
ランス「そんなことって…攻め込んできているんだぞ!!」
しかしセレスは全く興味が無さそうだ。
セレス「ふぅ…そんなに心配?」
ランス「当たり前じゃないか!二十から三十人はいたんだぞ…」
セレス「そんなに心配なら見に行きましょうよ、そしたら心配するだけ無駄なことがわかるよ」
そしてランスはセレスと共にバルコニーに出た。
ランス「うわ!もうすぐそこまできてる!」
セレス「そうですね~」
ランス「だからなんでそんなに呑気なんだよ…」
セレス「見てたら分かります~私は仕事が忙しいのでこれで…」
そう言ってセレスは何処かへ行ってしまった。
ランス「くそっ!どんな作戦があるか知らないけど、いざとなったら僕が戦うしかない!」
緊張からか、ランスはいつの間にか剣の柄を握っていた。
そして、勇者御一考様達はランスに気付き話かけてきた。
勇者「新しい魔王につぐ!!我々と戦え!さもなくば城ごと爆破するぞ!!」
ランス(随分と残酷な勇者だな…)
ランス「いや、悲しいけど僕が新しい魔王なんだ…」
一対三十で戦いを申し込むような勇者にはなりたくないな、と思いながらもランスは律義に答えた。
勇者「貴様が魔王?なら好都合だ!!さあそこから降りて来て俺達と勝負しろ!!」
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