125人が本棚に入れています
本棚に追加
しばらくの間ランスはそこで固まっていた。
ロンガ達の戦闘力は予想以上、更に魔法も見た目以上に強烈だった。
ランス「なんだったんだ…あの熊のぬいぐるみは…」
熊のヌイグルミが襲いかかってくる魔法なんて見たことも聞いたことも無い。
ランス(それにあの背中のファスナーは一体…)
とにかく侵入者は撃退できた。
ランス「僕が気にしてもな…」
ランスは理由を聞いても自分には理解できないと判断し、15日後に迫る戦いの準備をするために部屋に戻った。
しばらくしてから、セレスが部屋に入って来た。
セレス「ランスさん…私…今の現状で私達の欠点に気付いたんです…」
ランス「欠点?今度の戦いに関してのか?」
セレス「うん…」
ランス「それなら早く教えてくれないか?出来る範囲で対策を立てるから」
しかしセレスはなんだか言いづらそうだ。
ランス「……………」
セレス「……………怒らないでね…………」
ランス「なんで僕がセレスに怒る必要があるんだ?」
セレス「実は……現時点での私達の最大の欠点は………ランスさん…貴方です………」
ランス「(・_・;)」
セレス「ランスは魔王になったばかりだから仕方ないのだけど…他の魔王とは比べるまでもなく、それどころかこの城でも一番弱いんです!!」
最初のコメントを投稿しよう!