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ランス「はぁ…はぁ…」
???「ここまでくれば大丈夫だよ」
にこやかな笑顔で言われたがランスには理解できなかった。
ランス「いや、僕は別に危なくなかったんだけど…」
???「えっ?けど同族の匂いがしたんだけど?魔族じゃなかったの?」
ランス「何を言って…」
ランス(僕から魔族の匂いがした?)
それは両親のどちらかが、またはどちらも魔族だということになる…
???「血の味を見れば種族も分かるんだけど…」
ランス(いや…そんな筈がない。)
ランスは必死に考えた。
ランス(まず勇者だった父親が魔族な訳がない…)
???「ちょっと味見させてね」
ランス(なら…母さんは?)
???「いただきま~す」
がぷっ!!
ランス「………💥💥💥💥💥💥」
ランス(痛い‼)
ランスはあまりの痛みに声がでなかった。
ちぅちぅ…
ランス(なんでこいつは人の首筋に噛み付いて血を吸ってるんだ……)
???「……⁉うそっ………」
少年が吸血行為を止めるとすぐに痛みがひいた。
ランス「いきなり何すんだ‼」
???「君は、いえ失礼しました貴方はロザミィ様の御子息だったのですね」
ランス「……今…なんて…………」
ロザミィはランスの父が倒した筈の魔王の名前だ。
ランス(僕の…母さんが魔王?)
ランス「嘘だ~~~‼‼‼‼‼‼‼‼」
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