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オレは6歳の頃、親を亡くし行くあてもなくストリートチルドレンになった。
-SNOW DREAM-
冬の夜、粉雪が町を白く染めとても幻想的になっている。
オレはその夜、町をひたすら裸足で歩き食べ物を盗みに行く。
「待ちやがれ!!泥棒狐!」
夜に響き渡る声…追いかける足の音…
「誰が待つってばよ!!オレは狐じゃねぇ!」
ひたすら捕まえられないように逃げる。
いつの間にかオレは顔に狐のヒゲみたいな痕が付いているため狐と呼ばれる。
「チッ……」
諦めたのか店へ戻ってゆく
狐と呼ばれる少年ナルトは難なく魚と林檎を手に入れた
「ふぅ…これで明日は盗まなくてすむな!」
そんな事を一人でずっと繰り返していた
ある日、人の群れが黒い車を囲むのが見えた。オレは気になったので群れに入ってみた。そこは女ばっかりだった
「貴族あの車に乗ってるらしいわ!」
「しかもイケメン!」
「ほら!出てくるわ!!」
女達が叫び声を上げる
車から出てきた男はまだ20歳ぐらいだった。それを群れの遠くから見ていた。
「なんだってばよ…つまんねぇ」
期待外れで呆れたオレはまた盗みに行く事にした
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