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…はい、そこぉ!傍観者希望ってこと既に王道なんじゃね?とか呟かない!
って俺はさっきから誰に向かって言ってんだ?
まぁいいか。
そう思い、門をよーっく観察してみると門の右端のあたりにインターホンのようなものを発見した。
これで第一の関門、副会長様との熱い口付けを突破できるな。
そう考えながら軽くインターホンを押した。
すぐには反応はなかったが少しするとひとりでに門が内側へと開いていった。
やはり自動だったか…金持ち学校じゃないんだから生徒は狙われることないんだし、門くらいは小さくして手動でいいんじゃないか?という俺の疑問はひとまず置いておいて、ゆっくりと校門を潜った。
学園長室に向かっている…この場合、二つのフラグどちらかを回収してしまうパターンがある。
一つは学園長室までの道が分からなくて誰か通り縋った人に道を聞き、後々面倒なことになるパターン。
もう一つは道は分かっているがその途中強k…襲われている可愛らしい生徒を発見し、助けて惚れられてしまうというパターン。
俺はノンケではないので、惚れられるのはいいが面倒なことに巻き込まれる可能性が高いので、ここでの恋愛は遠慮したい。
まぁ、フラグを回収することなく学園長室についたわけだが。
「…学園長はどんな人かな」
内心かなりわくわくしながら小さく呟き、ノックもせずに扉を開いてやった。
「あんたが学園長?」
「…あぁ、キミは葛城冬樹、であってるよな?」
部屋の中には、椅子に凭れ掛かり座っている黒髪の美形がいた。
敬語もなしに問いかけた俺に視線を向けてきた学園長は、その容姿に見合うような低い色気のあるハスキーボイスで自分が学園長であると肯定し、問いかけてきた。
「そう確信したから門開けたんだろ?いちいち確認すんじゃねぇよ、うぜぇから」
言葉が悪いのは気にするな。
あ、別にツンデレというわけではないからな。
ただ楽しい楽しいBL傍観ライフをおくるため、ちょっとした演技でもしていたら楽しいかなと思っただけだから。
学園長に向かってガンを飛ばしている俺の態度はきにしていないのか、なぜか楽しげに口角を上げクールな笑みを俺に向けてき
た。
…なんか意味ありげなところがいいな。
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