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職員室についた。
フラグや出来事がなさ過ぎて少しつまらな…いや、そんなことを思ってはいけない!
それこそ面倒なフラグに繋がってしまうんだから!
そうこう脳内で自分に突っ込みを入れながらやはりノックなどせずに少し乱暴に職員室の扉を開いた。
すると忙しそうにしている教師以外は俺に視線を向けてきた。
ふむ…教師もなかなか美形や可愛い人が集まっているようだ。
中には平凡もいるようだが…平凡受け、攻めは大好物なので大いに嬉しく思った。
「…編入してきた葛城なんだけど、担任ってどいつ?」
「あ、はい。学園長から話は聞いてるよ」
学園長と同じように俺の態度は気にしていないのか、爽やかに笑みを浮かべて出てきたのは、ずいぶんと綺麗な顔をした人だった。
ラッキーと思いながら何も言わずに担任らしき人を見続けていると、いきなり手が差し出された。
「僕は君のクラス、芸術科1-Aを受け持っている白木昴(シラキ スバル)だよ。よろしくね」
…透き通るような綺麗な肌をした白木先生の手は握ってみたいと思う気持ちはあるのだが…不良君が握手するような性格だったら驚きだしねぇ。
そう思い少し残念だが、差し出された手は無視することにした。
ちなみに、白木先生は方につくくらいのこげ茶色の髪を軽く後ろで結っている。瞳は髪と同じ色だ。
どことなく学園長と似ている気がするけど…気にしないことにした。
取りあえず、白木先生は受け!今のところは学園長といい恋人同士になって頂きたい。
…失礼した。少しいらぬことを考えてしまった。
まぁ、よくあることなので見逃していただきたい。
「…えーっと、じゃあ時間がないから少し急ぐね?」
流石に握手をスルーされたことには戸惑ったのか、困ったような表情でそう言い教室に向かい歩き出した。
その後を少し距離を開けながらついていった。
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