「もうひとつの真実」

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・・・なんだか、頭がぼんやりとしている。 ここはどこ・・・だろう? ユラユラしている。 何か買うつもりだったようなぁ。 何かを探していたのか? ここは乗り物の中? 駅に停車した? 「・・・おばぁちゃんののり弁当いかがですかぁ」 遠くで声がする。 そうだここは駅だ。路面電車の中だ。 目が覚めた。なんだか口の中が甘酸っぱい。  彼女・・・ 娘・・・ 妻・・・ 息子・・・ 僕・・・ 四ッ葉のクローバーが見つからない・・・幸せを見つけたい。 僕だけの幸せを・・・。 また・・・きたんだ。しまった。白い天井を見上げた。 曖昧な記憶が僕を不安にさせる。人々の顔が交差する。 揺られながら・・・ ・・・
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