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よく見れば・・・
ここは病院?・・・のベッドの上だ。
ぼんやりした頭が徐々にしっかりしてきた。
・・・でも身体が動かない。
トク爺がゆっくりと喋り出す。
「坊っちゃん よく聞いてください・・・ 坊っちゃんは二階から落ちたとき大変な怪我をしました。私が気がついたときはかなり時間がたっており坊っちゃんは瀕死の重症でした。腕や脚はあらぬ方向へ折れ曲がり、すでに壊死が始まっており・・・大学病院へ運び、命だけはお助けくださいと願ったのです・・・。」
すべて夢だったのか?彼女のことも?
意識が戻り始めると同時にその意味が・・・恐怖が僕を支配しようとしていた。
僕は恐る恐る頼んでみた。
「・・・ト・ク・・・トク爺・・僕の身体に掛けてある・・布団を・・・め・めくって・・ほしい。」
トク爺は・・・
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