第一章 俺とわんこ

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「はぁ……で、しばらく居候させてくれとでも言うのか?」 「……すみません」 すごい勢いで萎縮する椛。 さて、どうやって追い出したものか……。 と、そこで。俺の頭に一つの案が浮かぶ。 「おい椛。条件付きでここに住まわせてやるけど、どうだ?」 「本当ですか!?」 反応すんの速いな。 しかしまぁ無垢な奴だなぁ。そんな嬉しそうにしちゃって。 「嘘言ってお前の体売りさばくのもありっちゃありだけどな」 「そんな……」 おい。そんな真剣に受け取るんじゃねぇ。 「冗談だ。ま、俺一人暮らしだし。お前一人くらい養ってもお釣り出るくらいの生活費は稼いでるし。」 勿論親からの支給もあるが。 「じゃあ……!」 「おう。俺の性奴隷として住まわせてあげよう!おめでとう。椛は寝床を手に入れた!」 「……………………は?」 長い空白の後、椛は間抜けな声を出した。
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