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「眩しい?ただの蛍光灯だぞ?」
「け……何ですか?」
せめて半分は聞き取ってくれよ。
「蛍光灯だ。日本全国どこでも使われてる人類の灯りだ。その性能は最早神様と言っていいレベルだな」
「へぇ、じゃああれは何ですか?」
折角ボケたのにリアクション薄いなこいつ。
ちなみに椛は子供用のガチャガチャに興味津々なご様子だ。
しかし一々答えるのも億劫なのでここはスルー。
本来の目的地である服屋に到着。
「さぁ、好きなのを選べ!」
嘘。そんなことされたら財布のライフがゼロになってしまいます。
「だ、ダメですっ!種類が多くて選べません!!」
期待を裏切らない椛は店内に突っ込んで行ったかと思いきや半泣きで戻ってきた。
「よしよし。……ここは定石通り店員のお姉さんに頼むとするか」
「お呼びでしょうか?」
「ぎゃあっ!?」
突然横に現れたお姉さんに、椛が色気のかけらもない声を上げる。
「間抜けな声出すな阿呆。じゃあ、この子に合う服を選んで欲しいのですが……」
「わかりました。ではお嬢様、こちらに」
引っ張られて行った椛。
放置された俺。
「着いて行くか」
待ってても暇だしな。
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