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すると…
「起きたのか、お前。」
部屋の隅の男が、いきなりあたしに話し掛けてきた。
…てか、あんたもおきてたのかよ。
「どちら様かは存じませんが、迷惑をかけたならすいません。
で、あんたは誰で、此処は何処なんすか?」
思った事を全部口に出すと、男は眉間に皺を寄せた。
…わかりやす、怒らせちまったぜσ(^_^;)
「お前、此処の人間じゃねぇのか?
俺は、此処らで"壬生狼"って呼ばれてる壬生浪士組の土方だ。」
…土方、壬生狼?
こいつ頭可笑しいんじゃ…
…もしかして、
「土方さん、今の年号ってなんだ?」
それが本当なら…
「…?
今は文久だが、お前そんな事も…」
…嘘だろ?
そんなはず無い、だって文久っつったら…
「おい、お前どこ行くんだ?」
あたしは思わず、裸足で外に駆け出した。
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