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「ねぇ、真紀聞いて！」
朝からハイテンションな
さやこと紗耶香。
「……なに？」
わたしはそのハイテンションなさやに答える。
「綾ちゃんがね!!」
「うん」
「龍騎先輩にアピられてるんだって～♪」
「……へぇ」
あの綾ちゃんが龍騎先輩にアピられてる、ねぇ…。
………え…？
「えぇぇーーーー??!」
「真紀、朝からうるさいよ」
「…さやに言われたくないけどね」
あ、ちなみに綾ちゃんとは
……言っちゃえばぶりっ子。
周りは気づいてないけど。
でも肩書きは友達。
「スゴくない?!」
「………うん、まぁ」
「あれ？ なんか反応薄くない？」
当たり前だよ！
好きな人の好きな人を聞いたようなもんなんだから…。
「あ、そっか。真紀は龍騎先輩が好きなのか」
「……」
「あれ、違う？」
「…そうだけどっ！」
そんな簡単に好きだなんて言えないって…!!
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