失恋

4/4
前へ
/157ページ
次へ
―キーンコーンカーンコーン 「真ー紀っ♪」 「ん? あ、美月!」 「久しぶりー♪」 「いや、昨日も会ったよ?」 「じゃ昨日ぶり♪」 「あ、うん…」 美月、相変わらず天然というかなんというか… 「ねぇ真紀」 「なに?」 「……ウチね、別れちゃったんだ」 「え…」 美月には小学校から付き合ってて今は他中にいる彼氏がいる。 わたしは美月と小学校が違うから見たことない。 でも、美月は遠距離でも幸せそうだった…。 「なんで…?」 「もうね、ダメだと思う」 「ダメ?」 「遠距離でしょ? だから」 わたしには幸せそうに見えてても、美月にとってはそうじゃなかったの…? 辛かったの…? 「美月…」 「でもさぁ、後悔してるんだよね。アハ、ウチってバカだね」 「……美月?」 「あーあ、やっちゃった」 笑ってるの? なんで笑うの? わたしをもっと信用してよ…。 「美月、わたしじゃダメ?」 「え……?」 「わたしが…別れた時、美月が言ってくれたでしょ?」 「真紀……」 「わたし達、友達じゃん♪」 「……うん…ありがとう」 「どういたしまして♪」 美月はわたしを支えてくれたのに、わたしが美月を支えないなんてありえないんだから! そうでしょ、美月?
/157ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加