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―キーンコーンカーンコーン
「真ー紀っ♪」
「ん? あ、美月!」
「久しぶりー♪」
「いや、昨日も会ったよ?」
「じゃ昨日ぶり♪」
「あ、うん…」
美月、相変わらず天然というかなんというか…
「ねぇ真紀」
「なに?」
「……ウチね、別れちゃったんだ」
「え…」
美月には小学校から付き合ってて今は他中にいる彼氏がいる。
わたしは美月と小学校が違うから見たことない。
でも、美月は遠距離でも幸せそうだった…。
「なんで…?」
「もうね、ダメだと思う」
「ダメ?」
「遠距離でしょ? だから」
わたしには幸せそうに見えてても、美月にとってはそうじゃなかったの…?
辛かったの…?
「美月…」
「でもさぁ、後悔してるんだよね。アハ、ウチってバカだね」
「……美月?」
「あーあ、やっちゃった」
笑ってるの?
なんで笑うの?
わたしをもっと信用してよ…。
「美月、わたしじゃダメ?」
「え……?」
「わたしが…別れた時、美月が言ってくれたでしょ?」
「真紀……」
「わたし達、友達じゃん♪」
「……うん…ありがとう」
「どういたしまして♪」
美月はわたしを支えてくれたのに、わたしが美月を支えないなんてありえないんだから!
そうでしょ、美月?
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