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「だーかーらー、俺とオンゲばっかしてないで、男作れって言ってんの」
既にベッドに横になり、頭の後ろに両手を組みながら偉そうに組んだ足をブラブラさせる拓也。
「あんたこそ、女作りなさいよ」
自分だって、私と遊んでばっかで女いないくせにさ。
「……出来たし」
「へっ?」
「俺、彼女出来たから」
ゴーンと、頭の上に盥(たらい)が落ちてきた。
口をパクパクさせて悶絶している私に、更に追い打ちを掛ける拓也。
「だから明日はデートだからお姉と遊べないから」
二個目の盥は大きさを増し、私の頭にヒットする。
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