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1つ手に取り、左右に揺らすとタプンタプンと波うつ。
「先生!味見しましょ、味見!」
「じゃスプーン持って」
「じゃあ私がまず味見を…」
(目がキラキラしてる…てか俺の話聞いてないし)
蓋がいつのまにか全部開けられ、どれにしようかな~なんて呟く瑞穂。
有明の言葉なんて聞こえていない様子だ。
「この一番色の薄いやつから味見してみよっと」
人差し指を瓶の中へ少し入れる。
とろみのある琥珀色の蜂蜜が瑞穂の指へ絡み付いた。
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