*短編*

3/13
前へ
/15ページ
次へ
1つ手に取り、左右に揺らすとタプンタプンと波うつ。 「先生!味見しましょ、味見!」 「じゃスプーン持って」 「じゃあ私がまず味見を…」 (目がキラキラしてる…てか俺の話聞いてないし) 蓋がいつのまにか全部開けられ、どれにしようかな~なんて呟く瑞穂。 有明の言葉なんて聞こえていない様子だ。 「この一番色の薄いやつから味見してみよっと」 人差し指を瓶の中へ少し入れる。 とろみのある琥珀色の蜂蜜が瑞穂の指へ絡み付いた。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加