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それを自分の口へ運ぶ。
「んー！！美味しい！先生も味見してみてください！」
「いや、砂糖の固まりみたいなもんだし…甘いのはちょっと…」
「もうッ…私だけ味見しちゃいますからね」
そう言うと、次々に味見をしていく瑞穂。
美味しい！あっさりしてる！濃い！やらなんやらと、一人で騒いでいる横で、有明はその姿を見つめていた。
（瑞穂さん…俺のこと忘れてない…？）
冷ややかな目で瑞穂を見ると、その視線に気づいたのか、慌てだす。
「あっ、先生のこと忘れてたわけじゃないですよー！」
「…嘘だ」
「ほ、本当に！一番美味しいの選んでただけです！」
「……で、どれが一番美味しかったの？」
「えぇっと…」
存在を忘れてました、とも言えるはずもなく瑞穂は慌てて一番美味しかった蜂蜜の瓶を有明に見せた。
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