*短編*

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「これが一番でした!」 「へぇ…」 「へぇって…」 「…味見させてよ、俺にも」 「どうぞどうぞ!!」 瑞穂は蓋を開けて、渡そうとするが、受け取らずニコニコしている有明。 「……まさかの?」 「うん、まさかの」 「無理無理無理無理!!」 有明の笑顔の意味を知ってしまい、顔が真っ赤に染まる瑞穂。 「俺のこと忘れてた罰だよ。それに瑞穂さんは手を洗いに行かなきゃだし、ついでだよ、ついで」 「スプーン取ってきますから!」 「瑞穂さん」 「……………はい」 放っておいたこともあり、瑞穂は自分の人差し指に少し蜂蜜をつけた。
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