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「………どう…ぞ…」
「いただきます」
躊躇いがちに出された瑞穂の人差し指。
それを有明の薄く整った唇で覆われた。
「!!!」
生暖かい口内の感触に体が跳ね、柔らかい舌が瑞穂の指を絡めとり、時折チュッと吸われる。
「~ッ!せん…せ…」
視線も絡み合い、火でも出てるんじゃないかと思うほど、身体中が熱い。
甘い匂い、静かな部屋に響くのは有明の唇から出る唾液の音だけ。
いや、激しく動く自分の胸の音も聞こえているかもしれない。
体が、ぞくぞくする。
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