第二話 ‐すばるの部屋‐

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『ほんでなー…上司がこんなんゆうねんけど、俺としてはさー…』 ただひたすら喋る亮は、俺らにまで安心感をあたえてくれんねん。 『ほな、今日はそろそろ帰るな?』 亮が椅子から立ち上がったとき、すばるの目線が動いた。 俺は固まってもうて、動けへんでおる。 もちろん、ヒナも。 『どうしたん?すばるくん…』 『亮にまだおってほしいんちゃうんか?』 ヒナが慌てて声にする。 『そうなん?すばるくん…』 亮がすばるに問いかける。 『絶対そうやって』 俺が必死で言う。 『二人とも黙ってて?…すばるくん?何にも言わへんかったら、伝わらへんねんで?』 すばるの唇が少し揺れるけど、また俯いた。 『意地悪が過ぎた?』 ニカッと笑った亮の服の裾をすばるが持った。 『うん、ほなもうちょっとおるわな?』
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