第三話 ‐二人の時間‐

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『………!!』 背中に温もりを感じて、驚いて振り替えると。 『す…ばる?』 涙を目にいっぱい溜めて、俺の背中を擦る天使が居た。 『ごめっ…ありがと…、すば…泣かんといて?』 振り替えってすばるを抱き締めた。 『~♪~~♪~~♪~♪』 抱き締めて居るからなのか、耳許で小さく聞こえるメロディーは。 天使が奏でる音。 聞き覚えのある優しいメロディーに… 天使が溢した涙で濡れる肩。 『すばるくん…それ、俺が生きていくための主題歌にしてもええ?』 『~♪~~♪~♪』 『何も喋らんでもええ。せやから、俺の側で…俺の話を聞いててくれへん?』 『~♪~~♪』
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