第四話 ‐リハビリ‐

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何か悔しいのは何でやろう… 『ヒナ、眉間に皺行ってるで?』 ヨコに言われてハッと我に帰って、ふと見上げる恋人の顔は不機嫌そのもので。 『俺がおるやんけ…』 心があったかくなって、ヨコに抱きついた。 『すばるくん…すばるっ!!どうしたん!!!息してや!』 あいつが苦しい思いをしてたことに…何一つ気付かんと…。 『すばるっ!!』 急に意識を無くしたすばるに全員慌ててしまう。 すばるに声をかけ続ける亮と、医師を呼びに走って出ていったヨコ。 何も出来ずに、泣き崩れる俺と。 意識の無いすばる。 医者が入ってきて、機械の擦れる音と。 俺の肩を擦るヨコの手の温もりと。 亮の叫び声以外は、何も思い出されへん。
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