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‐‐‐‐3年前
俺とヒナが同棲することになったあの日。
俺らのことを白い目で見なかった、唯一の友達…。
すばるが引っ越した家にお祝いに来るはずやった。
待てど暮らせど来ないすばるにヒナが電話かけてんねんけど。
『あかん…繋がらんわ。』
すばるも、結局は俺らの関係を引いてたんやなって。
でも、恨むことだけはせんとこうって。
二人で泣いててん。
次にすばるを見たのは、2時間後。
タバコが切れたから、コンビニに行ったら。
コンビニの前にすばるが座ってた。
すばるの隣には山盛りの差し入れらしき飲み物と。
花と食べ物。
『すばる…?すばる!?道に迷ってたんか?お前、携帯は!?』
二人で安堵して駆け寄り話しかけたけど。
全く反応せえへん…。
取り敢えず、家に連れて帰って話しかけても。
表情も変わらへんし。
声も出さへんし。
目に…光がなくなっていた。
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