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「無駄よ」
杞憂の背後から声がする。
「確かに無駄だな、なぜお前は諦めない」
肩で息をする少女に男は問いかける。
「お前も立つのがやっとであろう
」
「無駄じゃないわ」
ぼろぼろの少女の顔にはまるで子供が悪戯に成功したような笑みが浮かぶ。
「習志野、ありがとね。あんたのおかげで少しは回復できた」
それと、と少女は続ける。
「その子が頑張ってくれてる間にクロス・ナイツに応援要請を出したわ!そしてその子はあたしが守る!だからマルチツールは諦めなさい!死にたくなければね!」
「ふん、逆転したつもりか?貴様らのピンチだということは変わらんぞ?」
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