習志野 千葉

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 七月一七日夏休みを間近に控えた 日の事だ。  目覚まし時計の代りにセットしておいたスマートフォンが鳴り響く。それは朝六時半が来て しまったことを意味していた。   「・・・・・・ねみぃ」    習志野千葉(ならしの せんば)は学 校に登校するため制服に着替える。    朝食を食べ終え家を出ようとする が、    「・・・・・・スマフォ忘れた」    自分の部屋へ向かうべく階段を上がる。スマフォはベッドの上にあった。    「ダウンロード完了?」    半分寝ぼけた目で画面を見ると見覚えのないアプリがダウンロードされていた。確認しようとするとあることに気付いた。    八時    「ちこっ!!」    千葉は『遅刻!!』と言いたかったが焦りでうまくろれつが回らない。    遅刻まで残り三十分  
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