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「超能力とはまた違いますが、私の能力ではなんともなりません。ですが大丈夫です。ついてきて下さい」
そう言って歩きだした男の後ろを千葉達は黙ってついていった。
4
秋山枯葉は空腹で目が覚めた。
「目が覚めたぞ!センバ!」
三笠の車の中か、と気づいたあとに、枯葉は蔵井が三笠の車まで背負っていってくれたこと、自分が車で眠っていた事を知った。
「枯葉さん、傷の具合は?」
「活性虫のお陰でよくなったわ」
「そうですか、じゃあすぐに戦線復帰できますね」
「ーーて、メェふざけんな!!」
そう言ったのは千葉だ。
「テメェこの子にそんなことさせたたらまた傷ついちまうだろうが!なんでこんな小さな子を、しかも女の子を戦場になんか出すんだよ、なんでまた傷つくの分かってて・・・・・・」
「黙れよ」
三笠は声色を変えて返事をする。
「私だって仲間ぁやられてムカついてんだよ。さっきテメェが言ってた工具箱の奴もブッ殺してぇよ。だがなぁ、俺にはそんな能力なんざねぇんだ。」
険悪な空気に蔵井が割って入った。
「まぁまぁまぁ、センバもミカサも落ち着いてぇ。今は説明が先だろ?さっさとしてくれよ。」
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