もしも…

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気がつくと世以子を抱きしめていた。 腕の中には、私の胸で泣きじゃくる世以子…。 私は、なんて苦しい想いをさせてしまったのだろうと自分を責めた 「直…美ぃ…うぅ…っ」 「何?世以子」 「終わり良ければぁ…うっ…良い…んだよ?」 「う…うっぅ…世以…子ぉ…」 世以子に心を読まれてるかの様な一言だった。 泣くのを我慢するのなんて絶対に無理だった。 「ねぇ、直美ぃ…」 「何?世以子…」 「罰として今日は、直美にくっついて寝るからね…」 「うん、…良い…よ…」 世以子とくっついて寝た。 その日の世以子の寝顔は、とても満足そうな…。 とても幸せそうな顔をしていた… 「直美?どうしたの?」 「えっ?」 「ぼーっとしてたよ?」 「ちょっと、世以子が泊まりに来た時の事を思い出してたの…」 「楽しかったよね~ん♪」 「おいおい、早いとこ篠崎の言う変なまじないやっちまおうぜ!」 「何よ直樹「変なまじない」って。これは私がインターネットで調べた、「幸せのサチコさん」って言って、友達との繋がりを保つための…」
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