ヘンゼルとグレーテル

3/6
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
そうこうしている内に裏門から、女性というにはまだ幼さが残る少女が出てきた 「あの…さっきから家になにかご用ですか?」 吉「ああ、この家の人?グレーテルって人知ってる」 不思議そうに二人を交互に見つめる少女に吉田が近づき聞くと 少女はぱぁっと顔色を明るくして頬を緩めて微笑み 「私がグレーテルです。もしかしてナレーターの人?」 吉「そうだ、さっそくだ…」 山「やぁお嬢さん!まさかグレーテルちゃんがこんなに愛らしい子だとは!想像以上だよ」 吉田の言葉を遮ってずいっとグレーテルの目の前に行き手を出して握手を求めた グ「えっあの…そんな恥ずかしいよ。よろしくね」 山田の手を遠慮がちに握り俯くと、吉田は山田の頭に肘を置き 吉「なぁ、話し中悪いが…グレーテル依頼について詳しく聞いても良いか?」 グ「あの、パパとママに会ってみなきゃ分からないと思うんだけど…」 吉「…別に俺達の理解はいらない。先に言ってもらわなきゃ契約は成されない」 目を細めて突き放すように冷たい口調で言い、それを見たグレーテルは頷き口を開いた グ「では…、あの二人の親バカをどうにかして欲しいの」 山「んーまだ曖昧だな…もっとはっきりしてくれないと困るなぁ」 吉「ちょっ!まて…えっ?」 先程まで冷たい空気を纏っていた吉田は目を丸くして、驚きの声をあげて それを見たグレーテルは首を傾げた 山「はぁ…グレーテルちゃんごめんね。こいつ新人でさ、悪いけど…もっと詳しくしといてくれないか?」 グ「……う、うん分かった」
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!