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――総合病院―
あたし達は、先生の許可を得て、病院へ向かった。
瞬_Side
「………」
「先生!」
「先生、娘は…」
想空羅の担当医は、ずっと難しい顔をしていた。
想空羅の母親の目には、涙がたまっていた。
「……」
部屋には、俺と想空羅の母親だけ。
想空羅は別室に移されていた。
「…咳こんでいたとき、想空羅さんは、どこにいました?」
「えっと、屋上…です」
「それですね」
「え?」
屋上となんの関係があるんだ?
「もう、寒さも限界なんでしょう。」
「どうゆうことですか?」
「…病気が、悪化しています。」
「………え?」
〝悪化〟その言葉を聞いた瞬間、想空羅の母親は泣き出した。
と同時に、俺の頭の中は真っ白。
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