Ⅱ ~1年前~

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――総合病院― あたし達は、先生の許可を得て、病院へ向かった。 瞬_Side 「………」 「先生!」 「先生、娘は…」 想空羅の担当医は、ずっと難しい顔をしていた。 想空羅の母親の目には、涙がたまっていた。 「……」 部屋には、俺と想空羅の母親だけ。 想空羅は別室に移されていた。 「…咳こんでいたとき、想空羅さんは、どこにいました?」 「えっと、屋上…です」 「それですね」 「え?」 屋上となんの関係があるんだ? 「もう、寒さも限界なんでしょう。」 「どうゆうことですか?」 「…病気が、悪化しています。」 「………え?」 〝悪化〟その言葉を聞いた瞬間、想空羅の母親は泣き出した。 と同時に、俺の頭の中は真っ白。
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