Ⅱ ~1年前~

6/8
前へ
/33ページ
次へ
先生の話がおわっても、俺は頭の後ろから殴られたような衝撃が走る。 「瞬、先生なんだって?」 「…………」 想空羅、聞かないでくれ。 「…瞬?」 頼む。聞くな。 「瞬?」 「……っ」 「瞬?!…ねぇ、答えて?あたし、大丈夫だから!瞬!」 「…あぁ、ごめん。 ……話すよ。だけど…」 「大丈夫。心の準備はできてるよ。そりゃあ、ショックは多少うけるかもしれないけど…大丈夫」 想空羅の瞳は、吸い込まれそうなくらい、 綺麗で。強くて。真剣だった。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加