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「いつになったら治るのかなー」
同時に右頬に涙がつたった。
「想空羅…。大丈夫だ。絶対治る」
「そうだよ!治るよ!」
「ありがと…」
最近のあたしのテンションは、ガタ落ち。
瞬や萌と話していても…。
瞬や萌に元気づけられても…。
なにをされても、気分があがらない。
でも、なんとなく分かってた。
こんな感情になるときは、入院する前触れってこと。
検査で異常がある時はならないのに、突然に気分があがらない時。
入院する前触れ―…。
「……不安だよ」
「想空羅。」
瞬が抱き締めてくれた。
「瞬、学校だよ?」
萌は気をつかって、その場を離れていた。
「かまわないよ。想空羅の方が何億倍も大事だから。」
「瞬…」
瞬の優しい言葉にまた、涙が零れ落ちた。
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