Ⅰ ~2年前~

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「いつになったら治るのかなー」 同時に右頬に涙がつたった。 「想空羅…。大丈夫だ。絶対治る」 「そうだよ!治るよ!」 「ありがと…」 最近のあたしのテンションは、ガタ落ち。 瞬や萌と話していても…。 瞬や萌に元気づけられても…。 なにをされても、気分があがらない。 でも、なんとなく分かってた。 こんな感情になるときは、入院する前触れってこと。 検査で異常がある時はならないのに、突然に気分があがらない時。 入院する前触れ―…。 「……不安だよ」 「想空羅。」 瞬が抱き締めてくれた。 「瞬、学校だよ?」 萌は気をつかって、その場を離れていた。 「かまわないよ。想空羅の方が何億倍も大事だから。」 「瞬…」 瞬の優しい言葉にまた、涙が零れ落ちた。
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